単調さは学習効果を損ないます。「傾向と対策」を基本骨格にする一般的な美術予備校と比べると、アステールはかなり変わった実技指導が行われているといえます。
 そもそも「傾向と対策」という名のもとに同じことばかりを単調に1年間もやっていても、本当にうまくなるのでしょうか。いやそれ以前に、その美術修練は創造意欲をかき立てる楽しいものなのでしょうか。
 美術の修練は単純労働の修練とはちがいます。アステールでは基本的に1週間以上同様の内容を繰り返しません。また、講義(3参照)や演習、講評も同様に変化を重視しています。図解、図版、言葉、身振り、実験、実演など様々な方向から研究生の知性、感覚、感情を刺激し、眠っている才能の覚醒をはかります。
 しかしだからといって、意味なく変化させているわけではありません。それは年間を通じて各学期(2参照)ごと綿密にプログラムされ、総体的な力が身に付くように体系化されています。